タイニーハウス小菅デザインコンテスト2021審査員
株式会社細田工務店
会長 阿部憲一さまインタビュー
―今日はお忙しい中も時間を頂きありがとうございます。タイニーハウスデザインコンテストも今回で5回目を迎えました。これまで沢山の応募をいただき、新しい住まい方やタイニーハウスが提案され、大きく進化してきたと感じています。
昨年度審査員をされましたが、その辺の感想からお聞きかせ頂けますか。
阿部会長:
昨年初めて参加しましたが、幅広いアイデアがありましたね。私の中では小さな家、例えば方丈庵のような家をイメージしておりましたが、建物を通して自分の生き方を考えるような提案が多くありました。資源は水・空気・木など沢山あります。それをどう使うか。
昨年は自然の中でのタイニーハウスビレッジの提案、オフグリッド提案、家をパーツ化する提案、空き家改修提案など、家に対する考え方をより深く踏み込んだ感じがしました。
風土や自立と言った世界と向き合って生きるような提案があればいいかと思います。また、最近注目されているデュアラーの受け皿としてもいいのではないでしょうか。
―そうですね、年々建築という形から生き方とか脱建築的な発想が増えてきていると感じます。瞑想をする空間、人生と向き合う空間提案など一般の家づくりでは考えないような事が増えてきたことは喜ばしい事です。
今回のテーマは「私のタイニーハウス」ですがこれについてはどうお考えでしょうか。
阿部会長:
自分を中心にして考えた場合のテーマなのでどの様な提案が出てくるのか楽しみですね。最近の流れではデュアラーだとか、子育てなどがありますがより多様なアイデアが出るのではないでしょうか。多様性が時代の流れですよね。
―「私の」と言う言葉がキーワードかと思います。単純に「私」ととらえるか、「私の考える」ととらえるかによって結果は違います。人間社会の一人としての私と考えてもらえればと思います。
最後に応募者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
阿部会長:
デジタル化が進んだ中での暮らし方やリモートワークでの暮らし方、どこでも仕事が出来る時代になり、会社に行くのは週一回のような現在、デュアラーと言う価値観は大きくなるでしょう。
小さな家でどう暮らすかを考えることも面白いですね。
自分だけでなく周りの人と共存するような暮らし方とは、を考えるのも面白いです。
時代が大きく変化した現在、私たちは新しい暮らし方を考えていく必要があるのではないでしょうか。
―阿部会長さま、本日は大変ありがとうございました。応募者の皆さんにとっても参考になったのではないでしょうか。
株式会社細田工務店さんは東京の阿佐ヶ谷で店を構える創業74年の住宅業界の老舗です。
地域とともに大きくなってこられた最近では珍しい会社です。時代の流れを敏感に察知し、変革するのが好きな会長さん、昨年末より長谷工グループに参加しこれまでとは違った環境での再出発との事、益々のご活躍・発展を祈り申し上げます。
大きな会社を引っ張ってきた阿部会長、会長となられた現在も相変わらす元気そのものでした。デュアラーと言う言葉が何度も出て来た事には驚きでした。事務局からも既成概念にこだわらず、新しい未来に向けた提案をお待ちしております。
コダテダッタラ― ホソダコウムテン!!
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